志賀海神社(しかうみじんじゃ)
アクセス
住所:福岡県福岡市東区志賀島877
33.668206, 130.313131
電話:0926036501
・天神から・・・西鉄バスで約75分
天神中央郵便局前バス停から21番系統「志賀島小学校」行き
「志賀島」バス停で下車、徒歩約10分
西鉄バス時刻表 (時刻表検索をするとバス停付近の地図が見れます)
・博多から・・・博多港ベイサイドプレイスから福岡市営渡船で約30分
またはJR香椎線西戸崎駅下車、西鉄バス勝馬行き「志賀島」下車
・車で・・・・・都市高速香椎浜インターより約25分(専用駐車場あり)
公式ホームページ
ご祭神
底津綿津見神(そこつわたつみのかみ)
中津綿津見神(なかつわたつみのかみ)
上津綿津見神(うはつわたつみのかみ)
以上三柱を綿津見三神、または大綿津見神と呼んでいる。
ご由緒と説明
志賀海神社は、全国の綿津見神社・海神社の総本宮とされています。具体的な創建時期などは不明とされているが、神代より続く古社として讃えられています。
古くは表津宮(うわつぐう)・仲津宮(なかつぐう)・沖津宮(おきつぐう)の3宮から成っていたが、安曇磯良(あずみのいそら)が遷座して現境内となったとされています。現在、仲津宮・沖津宮は島の北側にあり摂社となっています。阿曇磯良は、神功皇后の新羅出征において舵取りを務めたとも伝えられています。(以上wikipediaを参考)
綿津見三神のストーリー
「わたつみ」とは、海の神を意味する言葉。
イザナギ命とイザナミ命は国生みを行って日本を作ったあと、多くの神を生みました。
しかし、イザナミは火の神(ヒノカグツチ)を生む際に追った火傷がもとで命を落とします。イザナギは妻イザナミを恋しく思い、妻を追って黄泉の国に迎えに行きますが、イザナミがすでに黄泉の国で死の穢れに触れており、恐ろしい姿になっていたのを見て、イザナギは黄泉の国から逃げて帰りました。
イザナギは体についた穢れを祓うために、筑紫の日向の阿波窺伎の原で禊ぎ(みそぎ)を行います。水に入り禊ぎを行ったときに生まれたのが綿津見三神です。
水底で生まれたのが底津(そこつ)綿津見神、水の中程で生まれたのが仲津(なかつ)綿津見神、水の上で生まれたのが表津(うわつ)綿津見神であり、禊ぎ祓いの神様とされており、志賀海神社はこの綿津見三神を祀る全国の海神社の総本社ともされています。また、「龍の都」、「安曇族の祖神」とされています。
穢れを嫌う神様
公式HPには、身内に不幸があり服忌中の人、生理中の人、生後100日以内のお子さん、妊娠中の人は極力参拝を避けていただきたいとの記載があります。
ご参拝の前には、かならず御潮井(お清め用の砂)を左、右、左と体に振り、また手水舎では左手、右手、口を清めてください。
志賀海神社のミステリー
なぜ安曇なの?
安曇族は、海人(あま)族とされていて、ここ志賀島が本拠地の神系氏族とも言われています。強力な水軍により勢力を拡大した勇壮な氏族で、海を渡り遠くは長野県安曇野まで移り住んだとされています。
長野県安曇野は山の中ですが、同じく綿津見三神を祀る穂高神社があり、その社殿は船を模した造りになっています。安曇といえば長野県のイメージがありますが、そのルーツは、ここ玄界灘に囲まれた島にあるのです。
君が代の謎
志賀海神社の山誉祭で使われる神楽歌は、君が代の源流だという説があります。
この神事は、民俗学的な価値があるとして、県の無形文化財に指定されているそうです。
神楽歌
君が代は 千代に八千代に さざれいしの いわおとなりてこけのむすまで
あれはや あれこそは 我君のみふねかや うつろうがせ身骸に命<いのち> 千歳<せんざい>という
花こそ 咲いたる 沖の御津<おんづ>の汐早にはえたらむ釣尾<つるお>にくわざらむ 鯛は沖のむれんだいほや
志賀の浜 長きを見れば 幾世経らなむ 香椎路に向いたるあの吹上の浜 千代に八千代まで
今宵夜半につき給う 御船こそ たが御船ありけるよ あれはや あれこそは 阿曇の君のめし給う 御船になりけるよ
いるかよ いるか 汐早のいるか 磯良<いそら>が崎に 鯛釣るおきな
ちなみに、福岡には、「細石(さざれいし)神社」もあります。
好きな方には、たまらないミステリーですね!
伝書びとのお勧め
移動手段はぜひ船で!
博多港ベイサイドプレイスから福岡市営渡船で行くと、志賀島まで約30分です。
博多志賀島航路
志賀島は砂洲なので、本土と繋がっているため車やバスでも行けますが、休日はかなり渋滞する路線のため、神社巡りをしたい人には思わぬ時間の計算ミスになることがあります。
そんな人は、航路を利用すると楽に志賀島に行くことが出来ます!
福岡の観光写真でよく見る、海から見たヤフオクドームと福岡タワーの風景が見れるのは、マリンワールドとももち浜を繋ぐ「海中(うみなか)ライン」。博多港~志賀島~海の中道(マリンワールド)で乗り換え~ももち(マリゾン)の航路が、海からの博多の風景を堪能できて一挙両得です!
もちろん、水族館「海の中道マリンワールド」に立ち寄り、たっぷり遊ぶのも◎。
海中(うみなか)ライン
意外にも絶景のスポット
本殿よこに、神宮皇后ゆかりの亀石があり、その亀石とともに、海を望む「遙拝所」と書かれた鳥居があります。この鳥居の向こうは玄界灘!真っ青な海の色と、海に溶ける空の色を楽しむことができます。
志賀島にはレンタサイクルもあるので、のんびり島巡りもできます!ただし、冬は海風がかなり冷たいので、できるなら訪問は春~秋がお勧めです。
参考
福岡市公式シティガイド
絶景サイクリング!感動の景色に海鮮グルメ、温泉も楽しめる志賀島
ユニークな山の神
志賀海神社は、非常に男らしいさっぱりとしたエネルギーですが、志賀海神社楼門の手前にある「山の神」と書かれた山神社は、ユーモラスで楽しい、そして温かいエネルギーです。
ご祭神は、大山津見の神さまです。立札に書いてある参拝の仕方がなんだかカワイイんです。
御神前にオコゼやアラカブを備えるとその顔立ちの悪さを見て喜快に思われ、快く願いを叶えてくれる。
また空の財布を供えると、財が貯まるといわれるなど、幸福の道先案内の神として信仰されている。
醜い神様なので、醜いオコゼを奉納すると喜ばれるそうです!なんとも人間的ですね・・
鳥居の横に、古いお財布を納めるところがあります。