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愛宕神社

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愛宕神社(鷲尾愛宕神社)

神様からのメッセージ

 アクセス

住所:福岡市西区愛宕2丁目7-1
座標: 33.585627, 130.334843
福岡市営地下鉄「室見駅」から徒歩20分
福岡市営地下鉄時刻表

 

 公式ホームページ

http://atagojinjya.com/

 

ご祭神

伊弉諾尊(いざなぎのみこと)
伊弉冉尊(いざなみのみこと)
火産霊神(ほむすびのかみ)※カグツチ
天忍穂耳命(あめのおしほみみのみこと)

ご由緒と説明

伊耶那岐尊・天忍穂耳尊を祀る鷲尾神社(鷲尾権現)と、火産霊神・伊耶那美尊を祀る愛宕神社(愛宕権現)が明治時代に合併したもの。
東京・京都と並ぶ日本三大愛宕として親しまれています。
愛宕神社は、防火の神様とされているが、禁酒や禁煙など禁断の神でもあり、厄除け・無病息災や病気回復などでも知られており、若者の隠れデートスポットにもなっています。
2千本の桜が咲き誇る、桜の名所としても知られています。

 

 

愛宕神社のミステリー

なぜ火の神?

火産霊神(ホムスビ)=火之迦具土神(ヒノカグツチ)は、伊弉冉尊(イザナミ)を殺した神として有名です。
イザナミは、火の神であるカグツチを出産するときに、大やけどを負い、その傷が元で死んでしまいます。カグツチは、父である伊弉諾(イザナギ)によって切り殺されますが、そのあと蘇り、火山を鎮める神として祀られることとなりました。
カグツチ、とは読んで字のごとく、マグマを現しています。愛宕山は、特に火山ではありません。なのに、なぜでしょう。

また、カグツチはイザナミを殺し、イザナギはカグツチを殺したという、因縁の親子関係にあたりますが、これを合祀することについては、いろいろな解釈があるようです。

 

愛宕山は修験道の山だった

京都の愛宕山は七高山の一つとされ、非常に栄えた修験道の地でした。愛宕山は、修験道の開祖である役小角(えんのおづぬ)と泰澄(たいちょう)が天狗と出会った山とされています。
京の守護の神として信仰され、日本の建築が木造であり火を多用する「竈(かまど)」の生活様式だったことから、火への畏敬の念から防火は必須のご利益だったとも言えます。
そのため、全国各地に急速に広まったのが愛宕権現信仰です。神仏習合時代に、愛宕信仰とカグツチ信仰が融合したものなのかもしれません。
禁断の神とされているのも、修験道から来ているのかもしれませんね。

 

マグマとは、力の象徴

火山は、男性のエネルギーです。カグツチは火星の象徴ともされています。
火は鉄を制し、剣などを生む道具でもあります。徳川家康が江戸に愛宕権現を勧進したことから始まり、戦勝の神ともされていったのです。

しかし、これからの日本は、この火山を鎮める神を見直す時が来ているのかもしれません。

 

謎の神、天忍穂耳命

天忍穂耳命(あめのおしほみみのみこと)は、天照大神の長男にあたります。スサノオの子であり、スサノオとアマテラスが誓約をした時にスサノオが勝ち、アマテラスの子として交換された神です。
誓約に勝ったスサノオがつけた名が、正勝吾勝勝速日天之忍穂耳命(まさかあかつかちやひあめのおしほみみのみこと)という、すごい名前の持ち主でもあります。
しかし、この神は、アマテラスが葦原の中つ国を平定し、いわゆる「国譲り」の際に、国を治めることを命じられたにも関わらず、これを固辞し、自分の息子の瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)を生かせた神として、日本神話に記されており、登場するのはただこの話だけらしいのです。
天孫降臨の神話が「孫」なのは、アマテラスの子ではなく、孫が天降りしたことから来ています。

福岡では修験道で有名な英彦山の英彦山神社に祀られているのが、このアメノオシホミミなのですが、福岡の愛宕山の以前の名前を鷲尾山といい、鷲尾山が修験の山であったことから、この愛宕山に祀られるようになったようです。

だけど、カグツチといい、アメノオシホミミといい、何やら日本の神話から隠された「長男」の神という共通点があることが、不思議な意味がありそうですね。

 

実は、福岡の隠れデートスポット

愛宕神社は、実は福岡の隠れデートスポットと言われています。
なぜなら、玄界灘の美しい海や、福岡タワー、ヤフオクドームなどが一望できる場所だから。夜は、駐車場に車を止めて夜景を楽しむことができるんですよ。

 

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